新型コロナ第八波の終焉と今後

昨年2022年正月から今年2023年の春まで継続的に新型コロナは流行してきました。第八波の特徴と今後について以下に記載します。

第八波は約1,200万人の感染者と28,000人以上の死亡者を出し、今は第四波のピークを下回る程度の感染者数で落ち着いています。
第八波は、以前の波とは異なった特徴がありました。

① 新規株ではなく、既存株のオミクロンBA.5が主流だった。
② 8月15日以降から感染者密度(感染者数/10万人)は首都圏以外でより高くなった。10月10日以降は特に顕著になった。(図4)
③ 全体の死亡率が第七波の倍になったが(0.12%→0.24%)、死亡率の地域差は顕著であった。
例えば、神奈川県の死亡率が0.18%に対し岩手県では0.34%でした。死亡者密度(死者数/10万人)でも、東京都が15.2人に対し長野県では49.2人と、違いは3.2倍にも開いています。(表1)

第八波は、10月10日からの全国旅行支援再開のタイミングで始まりました。首都圏からの人の移動が地方にオミクロンを拡散させたのは明白です。
第七波でお盆時期に帰省客による一時的な急増がありました。第八波では、正月帰省の影響はわずかで、秋から冬にかけての旅行客の影響が圧倒的でした。
この旅行支援を県内などにとどめておけば、 第八波は第六波程度で済んだと確信できます。 

3月27日までの感染者累計は3,343万人、死亡者数累計は73,900人です。全国民の4人に1人が感染したことになり、無症状感染者や非通知感染者を含めると3人に1人の割合なのかもしれません。
後遺症は5人に1人の割合で、ウイルスが体内に長期間生存している可能性も指摘されています。
後遺症のリスクや5類変更による医療費増加を考慮すると、できるだけ感染しないのがいちばんの得策です。

図4 横須賀市と地方の感染拡大
第七波ではお盆の帰省客がコロナ前の人数に戻ったため、首都圏の感染ピークが地方に横移動した形になりました。10月10日からの旅行緩和は、地方に急激な感染拡大を引き起こし、第八波を拡大させました。
お盆以降は、首都圏より地方の感染者密度が高いという逆転現象が起きています。
表1 各地域の感染数と死亡者数の推移
第八波では、首都圏などでは感染者密度(感染者数/10万人)は減少し、福島、岩手、長野県などでは更に急増しました。これらの地域では死亡者数も爆上がりしました。死亡者密度(死亡者数/10万人)は、首都圏を遙かに凌駕しています。医療資源の問題も影響したと推定されます。
図1 全国日別感染者数の推移
第八波は、既存株のBA.5による流行のため、増加勢いはそれ以前の半分程度でした。第六波とは異なって、減少の勢いはこれまでになく早く、同時期のインフルエンザ流行拡大が新型コロナを抑制した可能性くらいしか考えられません。
図2 全国日別死亡者数の推移
第七波と同規模の感染数であるのに、死亡者数は倍増しました。表1に示すように地方の死亡数の激増の影響もあると考えられます。
図3 横須賀市と金沢区の感染状況
横須賀市の感染規模は第六波に近いものでした。9月末から保健所単位の集計となり、以降の金沢区の感染者数は不明です。傾向からは、横須賀市の半分と推定されます。

今年の5月8日から5類に変更されるので、各地の感染者状況の把握は5月8日以降不明になります。 
インフルエンザ同様に定点観測になるので、流行のありなし程度しかわかりません。

郵便局、スーパー、コンビニ、コープなどの感染者発表は、すでに中止しています。
唯一、京急ストアがホームページで 3月第2週まで各地のストアと駅構内店の感染者発表を行なっていましたが、第3週からはその発表欄が消滅しました。
いきなりの中断でしたが、イオンやコープなどが遥か以前に発表をやめていた中で、お客優先の姿勢を貫き、消費者に注意喚起をし続けた事は非常に高く評価できます。
ありがとうございました。

こうして、地域での感染拡大など、市民には把握できなくなってしまいました。
無防備となることで感染リスクが以前よりも高くなるのは明白です。個人的にはより慎重な感染対策が必要になります。
また、いずれ感染やむなし、の覚悟も必要かと思われます。 
常に消毒用アルコールを手持ちするとともに、以下の銅合金蒸着マスクの装着を推奨します。

「やまと真空マスクPREMIUM」やまと真空工業株式会社 ( https://yamatoshinku.com/ ) ¥3,120/30枚
         4層サージカルマスク ( JIS T9001 クラスIII 、PFE / BFE / VFE > 98% ) 
         マスク表面にてオミクロンその他のコロナウイルスを60秒で99.9%以上不活性化します。

通常の不織布マスクに付着するウイルスは1週間活性状態を保持するとのことで、マスクの繰り返し脱着の際のウイルス吸入は不可避です。
しかし、本マスクでは、速やかに不活性化するのでそのチャンスは極めて限定されます。
ノーズフィッターは密着度が高く使用方法に従って装着すると、メガネが曇る事はほぼありません。 
それでも、富岳のシュミレーションによれば、一般の不織布マスクの隙間から吸入するウイルスは、マスクなしの場合の70%減に過ぎないので、ウイルスが漂う空間に長時間滞在すれば、いずれ感染します。
換気のない場所は今後も避けるべきです。

2023/4/3