お盆のお土産はコロナウイルスBA.5。そして、ついに、
累積感染者は2千万人超え。国民の6人に1人が既感染者!

第七波は第六波よりもピーク期間が長引きました。お盆以降、首都圏で感染者が減少した反面、地方で感染者が急増したからです。首都圏の無自覚な陽性者が地方にウイルスをばら撒いた「成果」であると思われます。

第七波の勢いも随分と低下しました。今や、街ではむしろマスク着用者の方が少なくみえます。コロナが収束しつつあるから、もう大丈夫と思っているのでしょうか?
彼らが目を逸らす、今の実態は恐ろしいものです。

日々の感染者数は9月14日時点でも前回の第六波のピークレベルにいます。地方では、未だに第六波ピークの2倍の発生レベルです。
そして、累積感染者数は、9月14日時点で20,414,505人、つまり2千万人以上です。これは日本国民の6.11人に1人が既感染者となった事を意味します。
昨年までの累積感染者は約173万人でした。ところが、今年の1月から現在までに約1,860万人と、今年だけで過去二年間の10倍以上の感染者を出しているのです。
いかに感染予防措置がなされなかったか、無策であったことの証しです。ひど過ぎますね。
そして、この現状は、冬場の第八波が更に悲惨なものになるだろう事を予感させるものです。

しかしながら、9月末からは全数把握がなくなるので、第八波の規模や各都市での感染者数はわからなくなります。
つまり、近隣地域は危険なのか安全なのかの判断ができなくなるので、いつでも最大限のリスク対策をとるか、鼻だしマスクの人のようにこの疫病の流行に身を委ねるかのどちらかです。
多くは身を委ねるので、必然的に第八波はこれまでの最大となり、死者数も当然記録更新となるでしょう。また、今回のお盆と同様に正月帰省で地方の感染者を倍増させることになるでしょう。
残念ながら、今後は精確な状況把握ができないので、いい加減なニュースが流れることも想定すべきです。

オミクロンの後遺症は5人に1人、つまり、第七波だけで約200万人強が後遺症を抱えていると予想され、労働環境の劣化が社会的問題となる恐れがあります。すなわち、日本経済への打撃です。

最近は、感染状況を発表するスーパーなどが減っていますが、郵便局、京急ストア、コープなどはWeb上で発表を続けています。これらは、炭鉱のカナリアと同じです。

発表されている近隣では、
田浦郵便局: 5件/7月、1件/8月
京急スパーク浦郷店: 5件/8月
京急追浜店: 5件/7月、9件/8月、2件/9月
おうちコープ横須賀: 5件/7月、9件/8月
となっています。
多いところは週2ペースです。
発表をやめた、イオン、ヨークマートなども発表店と同じ頻度で感染があったと推定してよいでしょう。

今後、全数把握をやめると、発表店も公表を取りやめる可能性があります。買い物客にとっては、その時点の感染リスクの大小が見えなくなるので、安易な風潮には流されず、きっちりした対策を続ける必要があります。

これまで通り、すぐに安くPCR検査は受けられないので、早急な感染判定は難しく、治療薬がすぐに入手できる条件もないので、感染判明後に軽症対応の医薬品を適時使用できる可能性も低いと思われます。つまり、薬が処方されずに、我慢する機会の方が多いという事です。
もちろん、後遺症対応の医薬品は無です。
すなわち、安易に新型コロナに罹患するのは、リスクが大き過ぎます。
また、全数把握無しになると、感染者を支援すべき行政サイドのケアレベルが低下するのは当然ながら明白です。
今後も、精一杯、そして面倒でも、自力で感染回避を心がけるしかありません。

現在、オミクロン対応ワクチンの接種準備が進められていますが、なぜ、今更BA.1のワクチンなのでしょう?ファイザー、モデルナが現在申請中のBA.5対応ワクチンが私たちが利用すべきオミクロン対応ワクチンです。
政府、地方自治体は頭脳無しで事を進めているように感じるし、マスメディアも確認すらしないで効果があるワクチンのように報道しています。
せめて私たちは流されずに健全で合理的な考えを維持するようにしたいものです。

図1 横須賀市と地方の感染拡大
第六波と異なり、第七波では横須賀市のピークと地方のピークがお盆前後でずれている事が明瞭です。帰省や旅行により、地方にウイルスをばら撒いた事が原因と考えられます。
9月中旬でピークは下がりましたが、第六波と比べると、横須賀市は7割程度、地方では約2倍の感染であって、今も大規模な感染が続いていることに注意すべきです。
図2 横須賀市と金沢区の感染状況
9月中旬で感染者の下げ止まりが顕著です。第六波でみると最盛期のレベルです。
図3 空港検疫陽性者の推移
検査レスや更なる緩和で、すり抜ける陽性者は現在200人/日以上でしょう。第七波の下げ止まりや再拡大に寄与すると思われますが、もはや傾向すら知る事ができません。
図4 全国日別感染者数の推移
第七波の累積感染者は1,100万人以上です。第六波も含め、今年2022年は約1,860万人が感染しました。一方、昨年までの累積感染者は約173万人です。この半年足らずで、過去の10倍以上の感染者が出たのです。いかに現政府が無策であるかの証しです。
図5 全国日別死者数の推移
既に第七波の死者数は第六波を越えました。第六波も含めた今年の死者数は約2,4000人であり、過去二年間の累積死者数、約1,8000人の1.33倍です。これが、軽症が多いといわれるオミクロンの結果なのです。
2022/9/14