1. なかなか下がらない感染者数
再び増加に転じた感染者数
2月5日を境にして、全国公表感染者数は減少していますが、立ち上がりよりも緩やかに推移しています。(図1)
(3月6日追記) そして、今や減少から増加に転じたようです。(3月19日追記)依然として緩やかな減少です。
2. 死者数は一番多くなってしまった!
一方、死者数は図3に示すように1月下旬から増加を続けて、これまでは100人前後/日の発生であったのに、その3倍もの水準に達しています。オミクロンは重症化しにくいと言われますが、総体の結果は死者数の恐るべき増加として現れています。「オミクロンは軽い」というのは軽薄そのものでした。
3. 空港検疫では増加に転じた!
空港検疫での週平均の陽性者数の増減は、全国の公表感染者数を22日ほど先行しています。(図2)
2月16日現在、下げ止まって増加に転じました。状況が変わらなければ、3月初旬に全国感染者数(公表)も増加に転じる可能性があります。
4. 置き変わるオミクロン株で感染者も死者も更に拡大する危険性
現在、オミクロン株はBA.1からBA.2に置き換わりつつあります。大阪、東京のみならず、神奈川、宮城でも市中感染が起きています。
BA.2はBA.1の約1.5倍の感染力で、デルタ株のように病原性が強くBA.1よりも重症化しやすいという特徴があるようです。
(参照先) khb東日本放送「BA.2はデルタ株とオミクロン株の特徴を併せ持つ」東北医科薬科大学関雅文教授 https://www.khb-tv.co.jp/news/14554534
計算上はデルタ株の6倍の感染力なので、なんと1人の感染者が30~48人を感染させる力があることとなります。学校のクラス全員以上です。つまり、マスクしていても、ちょっとした接触や立ち話だけで、感染機会が増えることを意味します。3月以降に再拡大し、感染者、重症者、死者数が過去最大を更新し、医療崩壊のために更に死者が増加する危険性があります。
5. 早急に3回目接種をすること
政府、厚生省の悠長な施策のために3回目接種が遅延し現在の惨状を招いたのは明らかですが、なんとか3回目接種は加速化してきました。
横須賀市では、昨年10月の接種者にも接種券を発行し終わり、2月20日現在の18歳以上の3回目接種者は25.52%まできています。なお、神奈川県全体ではまだ13.40%です。
横浜市は接種券が届いてなくても2回目接種の記録が有れば、3回目接種ができる体制に変わりました。
ワクチン供給が遅れる場合もあるので、できるうちに予約して接種すべきです。
なお、3回目接種によって増加した抗体価も半年も経過すると相当に下がります。政府は4回目接種も今後の日程に乗せるべきでしょう。