昨年末からOSソフト更新が終了していた!
最近はiPadの利用頻度が多く、メール整理以外にはパソコン(Mac mini)を使うことがなくなっていました。ただ、年に数回以上はあるセキュリティアップデートが今年に入ってから全然ないので、5月に入ってから調べてみたら、私の使っているOSは昨年の年末でアップデートサポートが終わっているのがわかりました。
OSのバージョンを上げれば良いのですが、私のは2010年製と古いハードなのでOSは現状で打ち止めです。
セキュリティの向上
セキュリティアップデートができないと、インターネットは危険です。愛着がありましたが、最近のMacを購入することにしました。iPadやiPhoneだけではデータ管理が大変になるからです。
メリットはWiFi6規格対応によって通信速度が速くなるだけでなく、従来の無線LANセキュリティもWPA3に対応してセキュリティの大幅な向上が見込めることです。
使用ルータはcoregaという専門メーカーの製品でしたが、今やその会社はないので、アップデートは不可です。よって、ルータもWiFi6/WPA3対応のため、新規購入することにしました。
iMacに悩む
今年5月発売の24インチiMacは、すごく魅力的なパソコンです。緻密な大画面で音も素晴らしく、CPUもM1チップ搭載ですばらしいパフォーマンスをみせます。値段も手頃で、普通なら飛びつくところですが、以下のように、私にとってのデメリットがありました。
--- 素晴らしすぎて、iMacの前から離れられなくなる。
--- iPadなどのモバイルデバイスを使う習慣が奪われる
--- 故障や不具合があった場合、iMacはでかいので返却に手間がかかる。また、保証期間後の修理代が、ばか高くなるだろう。保証期間を倍増するAppleCare+も費用がかかる。
--- 最終的に、廃棄する際にも費用も手間もかかる。
--- モニターやキーボードなどいらなくなる既存品の片付けや廃棄に困る。
それと比較し、M1Mac miniはパソコン本体だけなので弁当箱サイズです。そのため取扱いが容易で、既存品も流用するので、捨てなくて済みます。また、画面や音の魅力に欠けるので、自制心がよく効きます。
こうして、場所フリーでモバイルデバイスを使うスタイルを保持するため、M1Mac miniを選択しました。
モバイルデバイス利用拡大のために、A4サイズの閲覧がさっとできるiPad Air4の購入も決めました。
2つ合わせると、24インチiMacよりも高くなりますが、致し方ありません。
データストレージの考え方
近年は、ハードディスクがSSDに変わったきて同じ価格でのストレージ容量が小さくなっています。iPadもストレージが64GBだと常に残り容量が気になります。かと言って、金をかけて容量を増やしても、個々の機器にデータが散在して収拾がつかなくなります。
そこで、既存Mac miniのストレージ1TBをM1Mac miniからローカルネットワーク経由で使えるようにし、iPadからはM1Mac miniのストレージを「ファイル共有」してWiFi経由でそれを使う方法をとります。
iPadやM1Mac miniのストレージを実質的に増やすと同時にデータ散逸防止にもなります。
今回購入したもの
ルータ: NEC Aterm WX3000HP --- WiFi6とWPA3に対応
外付けSSD: Sun Disk 2TB --- パソコンのバックアップ用途
パソコン本体: M1Mac mini 256GB
タブレット: iPad Air4 --- A4サイズの一覧表示ができる 約460gなのでそれほど疲れないで持てる
同上用保護フィルム: Digio iPad Air 2020 ブルーライトカット透明反射防止フィルム
引き続き使用するもの
パソコン本体: Mac mini (Mid. 2010) 1TB (500GB ×2) M1Mac miniとLAN接続しネットワークドライブとして相互認識する
モニター: EIZO 16インチLCDモニタ (2001年12月製造) 色温度4500Kに調整(ブルーライト低減効果)
キーボード: iMacボンダイブルー用 (1998年製造)を転用
マウス: メーカー不明のWindows用USBマウス
スピーカー: 30年以上前のELECOM製
更新システムの特徴
図1,2に新旧システムを示します。図2の赤字部分が変更・追加品目です。ローカルネットワーク内ではWiFi6がLAN有線1G bpsよりも10倍ほど早いので、主要デバイス間接続はWiFiに統一しました。MODEMはWiFi6非対応なのですが、新規ルータの性能により、インターネットアクセスは以前よりも4~5倍高速化しました。
図3にモバイルデバイスのストレージ拡張の様子を示します。
インターネット上のAppleのiCloudは、無料5GBのままで使うポリシーにしています。よって、よく使うデータのみをここに置きます。一方、参考資料や時事的なテーマのファイルは1ヶ月後にMacのストレージエリアに移動させます。
Mac環境設定の「ファイル共有」により、モバイルデバイスからMacストレージのユーザエリアに自由にアクセスできます。私のシステムでは、iPadのストレージは64+150GB=214GBと拡大したとみなせます。他のデバイスも同様で、自動的に共有ストレージとなるので、どのデバイスでも作業できることになります。
M1Mac miniもパソコンとしては小さいストレージなので、旧Mac miniのストレージを活用します。
図4に内容を示します。2台間でローカルネットワークを組み、個々に固定IPアドレスをセットします。それだけで互いに認識するので、ユーザIDを統一して保存しておくと、互いにネットワークドライブとしてアクセスできます。容量がかさむ写真データファイル、ミュージックデータ、ムービーファイルは、新Macにコピーせずにそのままここに置いて使っています。以下に示す資料も参考にして作業しました。簡単ではないものもあります。
iTunesライブラリをバックアップ/コピーする
https://www.apollomaniacs.com/ipod/howto_library_backup.htm
旧Macから新Macへミュージックデータをマニュアルで移行した方法
https://engineershareinfo.com/2021/02/05/mac-music-data-transfer/
メールについては、そのまま使う処置が困難だったので、手間をかけて個々のメールボックスを新Macにコピーしました。
これらの結果、新Macストレージ256GBの使用分は、MacOSやアプリも含めて63GB程度にとどまりました。大変余裕です。
旧Macにはモニターやキーボードを繋がないので、しばらくアクセスがない時にはスリープする設定にしてあります。今までも使わない時にはスリープさせていた(電源を落とすとログイン完了まで3分はかかっていた。スリープからなら、5〜10秒で使える状態になる)ので、寿命には響かないと思います。
使い勝手の印象
M1Mac mini
電源ONしてからログインできるまで、10秒程度で立ち上がります。基本的に快速で、1Gbpsの速度があるネットワークドライブ間アクセスが遅く思うほどです。約20年前のモニタではなく4Kディスプレイモニタも当然使えますが、離れられなくなるので、物欲は控えています。
初期設定時に、途中で最新OSへの更新で数GBのダウンロードやインストールがありましたが、30分かからずに終了し、初期設定が円滑に進行できたのには感動でした。
iPad Air4
iPad mini5を横に置いて、その内容を丸コピーする手順で初期設定を行いました。
こちらもiPad Air4を最新OSにするダウンロード/インストールのプロセスが作業途中に入りました。
2年前には、更新するデバイスのOSバージョンが元デバイスのバージョンよりもちょっとでも古いと、更新作業はストップしてしまい、別途OSのアップデートをする必要がありました。(しかも当時この横並び転送ができたのは、iPhoneだけでした。)
今回は、その作業を勝手にやってくれるので、こちらは手持ち無沙汰で待つだけです。「おっと!」という困惑がないので、ありがたい改良でした。こちらもiPad Air4のA14CPUの快速さと劇速の新規ルータのおかげで、快適に素早く作業を終えることができました。
現在、日中に室内で利用するデバイスは、概ね、このiPad Air4です。約460gの軽さ、6.1mmの薄さとA4の画面一覧性には、素晴らしいものがあります。但し、画面の緻密さがiPad mini5に劣るせいか、mini5よりも、ほんの少し目に負担がかかる印象があります。
mini5は、もちろん、携帯性に優れ、300gと超軽量なので、いわば、高機能なシステム手帳として必需品であり続けています。
iPad mini5が私の主たるデバイスという位置付けに変わりはありません。
私はいわゆるTVは米国在住時にサムソンのTVを買ったのがあるだけで、日本では買ったことがありません。
大画面とは縁遠いのですが、iPad Air4の約11インチサイズは身近で大画面という閲覧用途には向いていると感じます。
もちろん、画面分割して作業するとか、必要に応じてサブ画面を引き出すとかは、mini5よりも遥かに実用的であり、重宝しています。
Digioの保護フィルム
当初、エレコム製のブルーライトカット反射防止保護フィルムを画面に貼り付けていましたが、かなり見づらかったので、Digioのそれに変更しました。以前に、iPad mini4で使用し違和感がなかったからです。今回も見やすさと手触りは上々で、指紋や脂が目立ちません。長時間見てもエレコムのよりも疲れません。少し高いのですが、お勧めです。