新型コロナの第三波が落ち着きません。
第一波では約2万人の感染者でしたが、今回の第三波では33万人以上が罹患しました。第一波の約17倍の規模です。死者も減ってはきましたが、第一波、第二波と比べはるかに多くの死者が今も出ています。
2月末までに大きく減少しましたが、依然として第二波のレベルよりも高く、第一波と比べるとまだ全然多い状況です。特に、最近はリバウンドして再び増加に入りました。
感染力が増し、子供も感染するという変異株で生じる第四波には、とても注意が必要です。
感染力が増すことは、少ないウイルス数でいけるという事で、マスクの隙間を今までの半分にしてようやく以前と同じマスク効果になるという事です。米国CDC推奨の二重マ スク(内側に不織布マスク、外側に押さえのマスク)にするのは、常に隙間を最小限にできる良い方法です。推奨します。
感染力が1.7倍なら感染者増加も以前の1.7倍かというと違います。感染力はネズミ算の係数であり累乗にかかるので2~3倍に増える公算です。
また、子供が感染するとは、全世代が感染するだけでなく、学校でのクラスターが発生し家庭に広がるルートが加わることを意味します。
まともにマスクを着用できている子供は多くはなく、好んで密の状態になり、声を張り上げようとします。結果、学校でクラスターになることは致し方ないと思えるほどで、小学校でも高校でも、学校で感染者が出たら、速やかに休校にするしかないでしょう。
そうしなければ子供から持ち込まれる家庭内感染が驚異的に拡がるだけです。
無症状感染者は、本人が異常を自覚できないので検査しにはいきません。そのため、集団検査や濃厚接触者以外は統計には載ってこないので、実数は把握できないのですが、軽症の感染者数位いて、若い世代に偏っていると想定されます。
第四波でも、この無症状感染者が拡大の主役になるでしょう。
換気の不充分な室内のみならず人の多い街路などでは、彼らが吐き出す息によるウイルス「雲」が漂うことでしょう。 マスクをしないとか鼻だしマスクの輩は、自分がウイルスを放出する加害者の可能性がある事を理解できず、もちろん、相互マスクによるウイルス低減の相乗効果がないので、唯一の対策は彼らから2m以上離れる事です。
互いに不織布マスクをしっかり装着していても防御には限界があるので、感染力が強い第四波では、ますます社会的距離の確保が重要です。残念な事に、今は、ほとんどの人はその意味が分かっていないがごとく、どこでも平気で距離を詰めてきます。これが平均的日本人の程度なのかなという気もします。
一方、第四波の拡大懸念や8割の国民の心配をよそに、一度決めたオリンピックを構わず進める硬直性、ひいては無責任性は、東京大空襲や原子爆弾で多数の国民をも無駄に死亡させた戦前の竹槍精神主義の軍国主義者達と重なるものがあります。
ワクチン接種ができるのは、まだ何ヶ月も先のことになるようです。昨年春のダイヤモンド・プリセンス号以来、常に防疫対策は不充分でした。私たちは、賄賂や汚職に漬かり、能力不足を呈している政府や行政ではなく、台湾やニュージーランドのような、国民目線でまともに努力する政府を必要としています。