新型コロナ-第三波へひた走る無鉄砲な日本の私たち

累積感染者数は9月に8万人を楽に突破! 10月初めには中国を追い越します。

次なる第三波に備えて、マスクの相乗効果に着目! 新型コロナのリスクが1/17に低減!

◆道沿いやスーパーで
9月末になり、夏の暑さや汗は遠ざかってきましたが、マスクをしない人はますます増えてきました。
マンション内でもそうですが、無頓着な高齢者だけでなく、全年齢層でマスクなしの人が増えてきているようにみえます。
そして、いまやスーパーの店内でもマスクなしの人が徘徊し、更に悪いことに社会的距離が忘れ去られています。
お客も店員も、人と交差する際に、自分が後ろに戻り、人との距離をあける人は皆無です。
逆に、人にぶつかるのも気にせずに、狭い場所でも前に前にと進んできます。店員もです。
レジ待ち行列では、以前の同じく、すごく密着して並んでいました。
私はこの酷い列を見て危険を感じ、買い物カゴから商品を戻し何も買わずにスーパーを立ち去りました。
マンション内でも、住民のみならず、管理員や掃除員も人との間隔を空ける意識がありません。
階段で掃除員に「2m!」と言っても呆然としていました。  

一体、みんな怖くないのだろうか?新型コロナはもう終わったとでも思ってるのだろうか?
信じられない思いです。
  
念のため、特徴を2つだけあげますが、新型コロナは「モンスター」コロナです。ただの風邪ではありません。
1. 潜伏期間中(1~14日、大半は5,6日)からウイルスを吐き出します。無症状の人も同じです。
    つまり、本人が気が付かないうちに他人に病気を移します。だから、マスクをしないとか、鼻出しマスクの輩はとても問題なのです。
2. 回復後、半数以上の人に後遺症(韓国の調査では9割以上)があります。

    脳、心臓、腸など内臓がダメージを受ける恐れがあり、健全な生活が阻害されて死期が早まる可能性があります。
新型コロナには「とにかくかからないこと」が、人に迷惑をかけず、かつ、健全な生活をキープする上で重要です。

◆現状とGOTOキャンペーン
8月初めに全国で1,500人/日の新規陽性者発生であったものが、9月30日現在は300~600人/日まで減ってきました。
しかし、実は4月の段階、すなわち、第一波では、350人/日は7都道府県緊急事態宣言を発した人数で、600人/日は第一波のピーク人数でした。
緊急事態宣言を解除した5月25日の累積感染者数は約1万6千人です。増え始めた7月初頭は約1万8千人でした。
9月29日現在は約8万3千人です。3ヶ月未満で6万5千人増加です。
つまり、現在の第二波は、第一波の約4倍の規模にまで膨れたわけです。
一方で、横須賀市や各地方は大体8月から急増しました。
横須賀市は少し弱まりましたが、横浜市や福島県などの増加は全然止まりません。

GOTOキャンペーンは、これでもかと全国津々浦々に感染者を拡げることに疑いもありません。

全国日別陽性確認者数     --- 9月中旬から発生数が下がりません ---
全国累積感染者数   ---  第二波は 3ヶ月未満で6万人以上の感染者で、第一波の4倍の規模です ---
横浜市感染者発生状況
横須賀市累積感染者数
福島県累積感染者数

◆アジアの中の日本
防疫が未発達なフィリピン、インドネシアを除くと、今やアジアで日本より多いのは中国だけです。今回の第二波により日本は、防疫に失敗したとされたシンガポール(感染者数は約5万7千人)も抜き去りました。
ちなみに、人口14億人の中国の公表数は約8万5千人ゆえ、感染者の割合は60.71人/100万人です。一方、日本は人口1億2600万人に対して約8万3千人なので、感染者の割合は659人/100万人です。100万人当りの感染者数では日本は中国の10.8倍という凄さです。
ニュージーランド、台湾、ベトナムと比較すらできません。報道はされませんが、アジアの中で飛び抜けた感染大国は日本です。
政府の無為無策の結果、第二波が起こり「アジアのスウェーデン」と言ってもいいくらいの感染大国に変貌しました。累積感染者数で、10月初旬には確実に中国をも抜き去ります。

◆第三波に向けて
飛び抜けた感染大国という自覚もなく、私たちはぶったるんだ状態で日常を過ごしています。
だから、間違いなく第三波が来ます。
今回の発生数が充分に減る前、10月中旬位から始まる可能性もあります。全国各地で一様に急増する事態です。
ウイルスが全国に空白なく浸透し、温度湿度が下がってウイルスに快適な環境となれば、第三波が現在の第二波よりも大きくなるだろうことはごく自然の成り行きです。
今回の第二波と同じでも3ヶ月で6万人以上が罹患します。
倍の12万人以上とすれば、累計感染者が20万を超え、さらに30万人となってもぜんぜん不思議ではありません。
第三波では、施設が不足して医療選別により、年寄りは死に向かって放置されることも覚悟する必要があります。
正月の帰省など話にならないでしょう。

◆どうしましょう?
以前から答えは出ています。飛沫も接触でもウイルスと距離を取ることです。

社会的距離をとるのは、ある意味最低限の行為です。飛沫感染防止です。
2m離れてもマイクロ飛沫/エアロゾルは存在します。人混みを避けて換気の良い場所に移動する。
そして、少なくともPM2.5対応マスクを付けることが役立ちます。
階段や通路で交差する際は、どちらかがスペースのあるところまで戻り、距離をできるだけとるようにしましょう。
今の日本では誰がウイルスを放出しているか本人すらわかりません。
ウイルスを放出している人は、体の周辺にウイルスの衣をまとっています。
マンション内の通路でも、スーパーのレジ待ちでも、いつでもどこでも人との距離を確保するのは、相手のウイルスを吸ったり付着するのを避ける効果があります。

受け身的ですが、各々マスクを付けるのは、いわば、社会的義務です。
周りがマスクをしているから、私1人くらいしなくてもOKと思うのは、非常に浅はかです。
まともなマスクをまともに付けているなら放出量は2割に減ります。同じくまともなマスクなら吸い込み量は3割に減ります。
2人がマスクを付ける事で、1の吸込み量が0.2×0.3=0.06に減ります。100% → 6%、つまり17倍の効果、これがマスクによる相乗効果です。
みんながまともにマスクを付けると、このような絶大な効果となります。

新型コロナの基本再生算数は、WHOによると1.7~2.5程度らしいので、
ウイルス量が1/17まで減少するなら、実効再生算数は1未満となって流行を止めると大いに期待できます。
このことは、屁理屈とか面倒とか肌荒れとか文句を言う前に、そして、過去の非科学的で無責任な医療関係者のマスク不要論に惑わされず、良く認識してほしい点です。

空気が澱む場所は危険 - エアロゾルが落ちるまで3時間
マンションの共同郵便受けなど空気が滞留するエリアには、なるべく行かない。人の出入りがないタイミングで短時間に処置しましょう。
帽子、マスク、手袋などで肌を晒す箇所を減らし、戻ったら、それらは消毒し、顔と手は石鹸などで洗浄します。マイクロ飛沫/エアロゾル対策です。
もちろん、管理組合でブロワーなどを設置し、常に空気を拡散できるようにするのが根本対策です。
エレベーターも事情は同じですよね。駅のエレベーターと違って換気能力が低いのが問題です。

接触感染を防ぐ、手洗い前にすべき事
物に付着したウイルスが不活性するまで、紙1日、プラスチックや金属が3日程かかります。
そのため、郵便物などの紙類は直接手を触れず念のため1日放置します。
待てない場合は、アルコールその他で消毒/洗浄します。

- 私は、nanacoしか使えないヨークマートを除き、買い物はモバイルSuicaで電子決済しています。
読み取り機器にiPhoneの頭が接する事もあるので、手で触れないように決済後のiPhoneはポリ袋に入れ、
帰宅後にアルコールで拭き消毒します。そのポリ袋は廃棄します。
なお、ポイントカードは汚染防止のため使いません。勿体無いですが病気を避ける方が先決です。-

ウイルスには足はないので自分では移動できません。
ウイルスに汚染された物を触り、そのうちに、目、鼻、耳、口を触れて、感染に至ります。

しかし、私たちは一日に数えきれないほど目、鼻、耳、口を触るし、物に手を触れないでいる事も不可能です。
だから、身の回りや自宅内がウイルスに対して非汚染の状態とすることに気を使うべきです。
あるいは、清浄なものと汚染可能性があるものを区別し分別する事です。
そして、汚染可能性がある物は、廃棄する、または、消毒/洗浄して清浄品に変えます。

簡単のため、スーパーなど入店時には片手に手袋をはめて、
身の回り以外の物には手袋をした手で触れ、身の回りの方はもう片方の素手で取り扱います。
ウイルスが付くのは手袋だけにするというアクションです。
買い物ではお釣りがないようにする、キャッシュレスにする。
マイバックも汚染のリスクがあるので、有料ポリ袋をレジで付けてもらい、使用後は廃棄します。
購入品も汚染可能性があるので、消毒/洗浄します。
今までに比べると、手間も時間もかかりますが、ウイルスを持ち込まないために、分離して「仕切る」ことが基本的な対策となります。
手洗いや手の消毒は、素手が汚染部に触れた場合に即時に行います。また、仕切り完了後に念のためとして行います。

<やみくもな手洗いはいたちごっこ>
実例が病院の院内感染/クラスターです。医療関係者は明らかに手洗いを徹底しています。
それでも、各所で新型コロナの集団感染が起きました。
手洗いは手を清浄にするために大事ですが、既に身の回りの物品にウイルスが付いていれば、再び手は汚染されます。
すると、その手が他の物品をも汚染します。手洗いだけでは汚染の拡大を防止できないのは明白です。
隔離、仕切り、清浄化がきちんと実施され、その後に手洗いなどで良い状態を継続するという形が正常なのです。

2020/10/1