残念ながら、前回ブログでの予想通り、国内新規感染者が月末には1000人/日を超えるのがほぼ確実になっています。
感染者人数と全国への拡がり、および大都市圏での若年層をメインとする感染増加は、本格的な市中感染の流行に変化したことを示しています。
今は収束する兆しは全くありません。逆に政府はGoToトラベルでウイルスGoTo全国を推進しており、まさに、「withコロナ」という官製人災です。現在累計で約3万人ですから、数ヶ月先に累計5万人に達してもなんら不思議ではありません。
一見健康そうで無自覚な感染者も多いですから、あなたの隣りの人はコロナウイルス放出者かも?が現実味を帯びてきます。
7月11日に福井市の路線バス運転手がコロナ発症しました。
2日前の7月9日に、関東方面から来た乗客への1万円両替作業の際に会話を数分間したことが原因とのことです。
その乗客2名(女子)はマスクをしておらず、運転手はマスクをずらして対応したとのことです。(福井新聞オンライン:「京福バス運転手は関東乗客から感染」 7月24日付)
「マスクなしの数分間の会話で感染」した事例です。以前に中国で「八百屋さんでの買い物で15秒で感染」というのと相似しています。
密とは関係なく、会話によって直接ウイルスを顔にあびた形です。
両替時の会話ですから、話しがはずんで喋りあったわけでもないでしょう。少しの会話で感染したと思われます。
これからは、このバス運転手のような事例がどんどん出てくるのは間違いないでしょう。
ところで、ウイルスを運転手に浴びせた乗客の女の子達は、自分がウイルス持ちだという自覚はあったのでしょうか?
自覚があれば、わざわざ遠い福井まで来ないだろうしマスクもしていたことでしょう。
感染を拡げる目的であちこち出向くのは、どこかのYouTuberくらいしかいません。
したがって、まず「人に感染させない」ため、自分の感染の有無を知ることが大事で、
① PCR検査か抗原検査を希望者には無条件で実施できる体制にする
今は、検査側の都合で検査を制限していますが、これからは本人希望ですぐに検査すべきです。
韓国では以前から本人希望ですぐに検査できる体制ができていました。陽性なら検査費用は無料だそうです。
日本でも、やらない理屈は後回しにして見習うべきです。「無症状でも陽性」である人に自覚させ、隔離も含めて陽性者に見合った行動をしてもらうことが肝要です。
もちろん、陰性でも一回やればおしまいではなく、気になることがあったら、電車通勤者なら定期的に、また、外国に行く際には事前に、検査を受けて「陽性かどうか」を確認すべきです。それが、「withコロナ」の日常です。
アベノマスクの費用程度で、問題なくできるのではないでしょうか?
(7月29日追記: PCR検査についてのリンクです。)
PCR検査能力、4月の3倍それでも受けにくいわけは(朝日新聞デジタル)
大谷昭宏氏「マスクはいいから、PCRしてくだいという声を上げたらどうですか」(スポーツ報知)
なぜこの期に及んでもPCR検査は増えないのか (JBPress)
なお、7月22日に横須賀市長が、市独自の抗体検査を実施した結果、市民の抗体保有率が約1%と発表していました。
人口40万人に対して4千人が過去に感染していたことになります。
抗体検査の精度が問題ですが、市内陽性者報告は70名なので、実態との乖離がものすごいことは確かです。
そのため、市長は、「症状がない方であっても、直接、市中の医療機関においてPCR検査などを受検することができる体制を、一日でも早く構築する」方向性を述べています。
市でどこまでやれるかの疑念はありますが、新型コロナ流行を抑えるのに欠かせないことです。
また、横須賀市は米軍基地からの流行発生もたいへんに危惧されます。その受身的な対応策としても必要です。
感染のリスクに遭遇したかどうかを知るためのアプリもあります。 私もスマホに入れていますが、、
②接触確認アプリの有用化 が必要です。
7月15日現在でダウンロード数が695万件になっていますが、このアプリが実際に役立つには仕様が問題です。
今の仕様では、陽性者と1m以内に15分以上いた場合に通知が来るので、上述の福井のバス運転手には通知は絶対に来ません。
想定されるのは、家庭内、電車、会議室、レストランなど同じ場所でしばらく動かないでいるケースです。
説明記載がないので、途中でトイレに行ったなどの間欠接近 (間欠:1m以内に14分59秒、1.1mに1秒、そして1m以内にまた戻ってなど)は、蓄積されないでリセットされるものと思われます。
つまり、限定的な感染だけを通知して、感染リスクが大であっても通知しない作りです。
現在の知見に従えば、陽性者と2m以内に1分間以上いた場合に通知が来る、というのが安全サイドで、リスク検知として適切かと思います。
混乱するとかパニックになるとかの批判は、感染するしないとは無関係であり、ソフトに忖度を作り込んではいけません。
きっと慎重な作り込みをしたのでしょうが、ミス検出しないという制作側の責任回避に重きがおかれ、利用者の感染リスク回避という本来の目的を軽視しています。
修正自体はソフト変更で簡単にできますが、基準を変えることになるので、おそらく厚労省の官僚的対応が壁になって中々変更できないでしょう。
制作者と厚労省に、本気で国民を守る気があるかどうかがカギです。
流行の特性に応じた検知条件にしないと、有用性のないくそソフトのままです。
これは、ダウンロード数や陽性者登録数の問題以前です。
「人から感染しない」ことも強化が必要です。自分がマスクをするだけでは弱いです。
病原のウイルスから、「離れる」「触れない」「仕切る」といった全面的なアイソレーション対策が効果的になります。
以下に、私の自衛対策を紹介します。めんどうですが、後日に後悔しないために行っています。
③個人の対策
◇郵便物の処置:
郵便物は使い捨て手袋でまとめて紙袋に入れ、2日放置する。その後開封する。
ゆうパックは置配にしてもらい室外で外箱を消毒する。室外で開封するが、使い捨て手袋を用いて直接箱には触れない。
内容物を出した後、速やかに箱を解体し小さくしてビニール袋に包む。
念のため、内容物も可能な限り消毒する。
日本郵便について:
他の配送業者と比較して郵便局はかなり感染発生数が多い。
3~7月において郵便/宅配では全75人中37人と約半数が日本郵便である。ヤマト運輸は11人。(LOGISTICS TODAYによる)
感染者が発生した郵便局は全国31局/首都圏13局/神奈川県4局で、横須賀市では田浦郵便局であった。
見ていると、台車を使わず4個ぐらいの荷物を両手で抱えて運び込んでいる。もし彼が感染者ならば荷物にウイルス飛沫を吹きかけて付着させているのに等しい。
日本郵便は夜に届けるなど残業もさせているが、大事な感染対策や教育が不十分なように思える。バイトかもしれない。
(段ボール箱のウイルスは約1日間活性状態にある。)
◇外出時の接触や接近:
飛沫感染防止用に、市販のサージカルマスクまたは自作マスク(花粉防止可)を装着する。
ドアハンドルを触らなくていいように、自動ドアのある通路を通って外出する。
エレベーターは使わずに階段を使う。
階段の途中で人と出会う際は、通路まで戻って人と交差しないようにする。
マスクなしの人が階段を通過した後は風で吐息飛沫が拡散するまで10秒くらいは階段から離れて待つ。
自転車に乗り、交通法規通りに車道を走る。歩く人と距離が確実にとれる。
自転車間は10m以上離れる。(走者のウイルス飛沫は8m以上浮遊する)
鼻出しマスク、花柄自作マスクも含めて、マスクなしの人とは、できるだけ距離をとって歩く。
(お互いにまともなマスクをしていると相乗効果が出るが、片方だけでは効果が薄い。
また、マスクなしの人は常にマスクをしないから、感染する機会や感染者である可能性は、マスクをしている人よりも格段に高い。
走る人、若者、高齢者の順にマスクレスが多い。マスクをしない高齢者は感染を諦めているのだろうか?愚かだ。)
子供、若者、特に運動部 = (無症状のウイルス放出者と想定) とは、極力離れる。
米軍兵士とも、極力離れる。(上の連中と同じく、仲間で密にひっついている)
喫茶店や食堂には行かない。残念だがどうしても密になる。また、充分な換気が難しい店が多い。
マスクの相乗効果:
双方のマスク装着により、ウイルス吐き出し量と吸い込み量が減少する。
各々の量がマスクなしの場合の30%とするならば、0.3×0.3=0.09であり、マスクなしの場合と比較して吸い込みウイルス量は9%、つまり、100個→9個に激減する。
11倍の効果である。片方だけなら30個に減るから、3.3倍の効果に過ぎない。 全員がマスクすべき所以である。
◇スーパーなどの買い物時: 基本的に店内で長居しない
(手袋の使用)
店内では使い捨て手袋をする。カゴや商品にウイルス付着と想定。逆に、自分の皮脂汚れをカゴや商品に付けないから、ウイルス付着のし易さを減少できる。
手袋の上からでも入り口でアルコール噴霧する。カゴや台車など用具の間接消毒になる。
(人との距離確保)
スーパーではまずレジの混み具合を見て、混んでいたら退出する。
店内で極力人と交差しないようにする。
マスクなしの人の前後にはつかず、距離をできるだけとる。マスクなしの人がたたずむ通路にも入らない。
レジ待ちでは台車を後ろに回して後ろの人の接近を妨げる。前の人とは2m開ける。
(キャッシュレスとレジ袋の利用)
レジでの決済はモバイルSuicaを使い、センサーから浮かしてピッと鳴らす。(Suicaは感度が良い)
マイバッグを使わずにレジ袋を購入する。マイバッグによる店内汚染や逆に家庭内汚染を避けるため。
品物の袋詰めは台車を駐輪場まで移動して行う。レジ近くでの混雑による飛沫、接触感染を回避。
(汚染の分離)
使い捨て手袋にては、台車、カゴ、商品、レジ袋のみに触れ、服、スマホや自転車には手袋で触れない。ミニマムの汚染区域分離といえる。
使い捨て手袋を再度はめるのは難しいので、手袋を取ったら買い物作業終了とスムーズに行く訓練が必要。
◇帰宅時の処置: (時間がかかりますが仕方がありません。)
まず、玄関先で服のゴミ払いをして付着物をなるべく取り払う。
レジ袋は玄関までのエリアに置いて、室内にそれ以上は入れない。
手、メガネ、顔を洗い、うがいをして、室内着に着替える。
購入品をレジ袋から取り出し、玄関先または洗面所でキッチンハイターうすめ液で拭く。水ですすぎ、拭き取り後に冷蔵庫などの所定の場所に入れる。
自作マスクは表面をアルコールか次亜塩素酸水でスプレーして乾燥させる。口当て部は毎回新規交換する。
市販マスクは、その都度廃棄する。