新型コロナが前回を超えて拡大中!

大変なことになってきました。緊急事態宣言の時よりも感染は拡がっていますが、政府は無策です。未曾有の事態に対して自衛しましょう。



東京都が、夜の街とか積極的な検査とか若年層が大多数とか、いろいろ言い訳をしている間に感染者数は着実に増えて、遂に7月9日には全国で300人/日の感染陽性者にまで達しました。

非常事態宣言した前回とは異なり、対策がないばかりか、GoToキャンペーンで首都圏の人々を地方にばら撒くという途方もない政策を進めているので、感染者は増加する一方です。愚かにも月末には感染陽性者が1000人/日に達すると思われます。

 私たちは、「 アベノマスク」を始めとして、何をやってもまともでない政府に相対しています。専門家会議を廃して最近できたコロナ分科会も「旅行自体は問題ない」と御用学者然と発言する方がトップです。
国民の方を向いた政府に代わるまで/変えるまでは、私たちは可能な限り自衛することを強いられています。

                             =  3月~7月の新型コロナ感染陽性者数(全国)の推移 =
前回は、7都道府県の緊急事態宣言が出された10日後から、感染の山が下がり始めた。
今回は何もしていないので増えるばかりで下がる要因がない。増加のペースは前回より少し遅いが、このペースでも月末には1000人/日超えとなる。このままなら来月には目を覆う事態になることも想定される。外国との入出国緩和も中断され、企業経営の回復が更に後退する。

◉現在の新型コロナの特徴は、 
 - マイクロ飛沫(エアロゾル)、飛沫、接触で感染し、マイクロ飛沫は8m、飛沫は2mの範囲であること
 - 無症状者または発症前の人が、発症者よりもウイルスを多く発散すること
 - 無症状の感染者が圧倒的に多い(陽性確認者の10倍以上)と推定されること
 - 20代の陽性者の割合が大きいこと 
 - ウイルスはマイクロ飛沫で3時間、段ボール付着で1日、プラスチックやステンレス付着で3日間ほど活性状態にあること
 - 地方は首都圏の人との交流による感染者が多数出ていること 
 - 高齢者の重症化、死亡割合が大変高いこと 
 - 直っても後遺症が残る場合が多いこと 
 - 普通の風邪のように、再感染の可能性があること(抗体が3ヶ月くらいでなくなる) 
 - 肺が損傷を受けるだけでなく、他の臓器や脳も損傷を受けたり、血栓ができやすいこと 
以上などを再確認して、他人のためにも、できるだけ感染しないように日々対処することが大事です。  

◉医療関係者のまやかしや妄言に惑わされないこと -- 健全な安全志向で 

新型コロナが流行してからわかったことが一つあります。医者や医療関係者は、科学者や技術者と同じではないということです。 
科学者や技術者の主張は事実に反せず自分だけでなく第三者も科学的に立証できるものです。
ところが、医者や医療関係者の主張の中には、頭の中だけの理屈だったり、何もデータを確認しないものだったり、科学的な判断とは程遠いものがありました。
権威におもねる、呪術と伝承の世界を感じるほどです。

 ◇マスクが不要? 
マスクはその典型です。中国におもねるWHOは、中国でマスク着用を義務化しているにも関わらず、人々のマスク着用を不要と喧伝ました。
日本でも、WTOの変心で今や立つ瀬がないのですが、マスクを軽視宣伝する医療関係者が大勢いました。 
彼らは市販品だが高性能なマスクをまともに調査し確認しようとする気もなかったのです。
本来なら、欠点であるマスク装着時の隙間をどうなくすか工夫する議論をすべきなのに、今でもまともな提言はありません。
WTOが布マスクでも良いと言い出したので、権威に従ってただ沈黙してしまったのです。 

◇安全対策とは? 
また、安全についての考え方が技術者と異なります。 
製品が使う人に危害を与えないために、「二重の安全」で設計するのが国際基準です。
原発でも何層もの安全設計で構成されていました。地震対策を除いて。。もちろん、一般の製品設計にこのような隘路はありません。
また、橋の建造などが典型ですが、安全率を高く取ります。過去に日本の電気設計は米国よりも安全率を高くとったので故障率が低く、米国製品はすぐ壊れるが日本製品は丈夫だという評判につながりました。
さらに、アイソレーション技法があり、製品内部と外界との干渉や影響を減らして製品の誤動作や破壊を避けるための重要な設計技法です。  

◇新型コロナと安全 
医療では、ワクチン開発には安全の考え方があるようですが、医療行為一般には消毒以外の安全が不十分と思われます。
病院内の待合室は人のミックス放題です。アイソレーションがありません。 
推奨される手洗いは、結局のところ、事後処理であって、「すでに手に付着したウイルスを洗い流す」ことと「怪我したので薬を塗る」とは同じ対応処置です。
元々、怪我しないようにする=ウイルスが付かないようにすることが安全として先決です。こうした当たり前がなおざりになっています。 

手洗いは接触感染についてですが、飛沫感染ではどうでしょう? 
以前のマスク軽視の主張では、飛沫感染に対し無防備でした。
新型コロナは飛沫感染が主であるのに、飛沫感染から身を守る方法は何も提示されませんでした。
これは冒険的で無責任とすら言える不安全状態です。
すなわち、医療関係者のこうした姿勢はウイルスの流行を阻止するどころか拡大させるものでした。WTOとその周辺者が非難される所以です。 

 ◇良いマスクと効果 
知っている人は多いはずですが、良いマスクの条件は以下に示します。いずれも98%以上です。 
こうした試験にパスしたマスクを選択しましょう。少し落ちますが、PM2.5対応も目安にはなります。

  - BFE(バクテリア飛沫捕集効率試験)約3㎛ 
  - VFE(ウイルス飛沫捕集効率試験) 約1.7㎛
  - PFE(微粒子捕集効率試験) 0.1㎛ 

 なお、新型コロナ対応の「ダチョウ抗体マスク」が最善ですが、入手困難です。本来なら政府が大増産をバックアップして然るべきものです。 
「 アベノマスク」のようなガーゼマスクは、荒すぎて花粉にも使えない良くないマスクです。
収入がなくて日々の生活にも困る場合を除いて、利用は避けましょう。 

◇マスクの相乗効果
 マスクの効果は1か0かではありません。
無自覚感染者(陽性確認者は平気で外を出歩いてはいけない)と非感染者が共に良いマスクを装着することで互いの干渉を最小限にすることができます。
仮に良いマスクで放出を90%減らしたとして、放出された10%のうち、その10%を相手が良いマスクで吸い込むとすると、
合計してウイルスの10/100×10/100=100/10000=1%、すなわち、99%のウイルスを阻止できます。
 もし、95%放出を減らし相手が95%防止したなら、99.75%のウイルス阻止となります。 
これらは大きな相乗効果であり、効果的なアイソレーションといえます。  

◇手袋の利用と効果 
接触感染への防御は手袋が真っ先に挙げられます。元々、手にウイルスを付けない方法です。
 手袋に細かい穴があるとか、手洗いをしなくなるとか、ほとんど難癖のような意見が医療関係者から出ています。
インタビューしたマスコミも情けないことに同調して手袋利用をまずいとしています。マスク不要論の手袋バージョンです。 
だいたいレジの作業中で、まともな手洗いができると想定する方がおかしい。必要な手洗いをできたとしても1日で手が荒れてダメになります。
素手で現金を扱い商品を手に取るから、皮脂汚れは必然的に商品に付着し、現金からのばい菌なども皮脂と共に付着します。
「素手で飯を食うのがいい」みたいな非文明的方法に固守するのはやめましょう。日本という先進国の技術水準を積極的に利用するのは当然のことです。 

適切な手袋を用いれば、皮脂汚れはなく、現金からのばい菌も毎回除菌して次の客にバイ菌を移さないことも可能となります。(レジ機械の抗菌対策も必要です。) 
手袋の耐久性を考慮して交換すれば、商品汚れ防止、レジ係の手指保護、お客への汚れ伝搬阻止を維持できます。
すなわち、接触感染の防止です。これも、適切なアイソレーションとなります。 
また、レジ係は必要な手洗い回数が減って、手荒れを防止することが可能となります。
 (もちろんのことですが、手袋はマスクよりも緻密です。また0.1mmの薄さでもウイルスサイズ0.1umの1000倍の厚みがあることを付記しておきます。) 

◇お客も手袋 
客の側も、その都度使い捨ての手袋をして、素手で商品などに触れないなどの協力が必要です。
お互いに物を素手で触れないことはウイルス阻止に効果的です。
 可能ならば、お客が店に入る時は、マスク着用以外に店が用意した手袋をはめ、レジ袋も店の配給とし、キャッシュレスのみで決済することです。
子供は制御が効かないので入店させないことが解決方法です。
おそらく、「改善」活動を行えば、多種多様の工夫ができると思います。
トヨタのような「乾いた雑巾を絞る」ような苦労は全く必要ないでしょう。紫外線UV-Cなどもすごく有効です。 

2020/7/21