次亜塩素酸水を作ってみました

ふろ水清浄剤と水道水で!

次亜塩素酸水は50ppmなどの低い濃度でウイルスを失活させ手軽に使えます。横須賀市でも継続的な無料配布をしています。
次亜塩素酸ナトリウム液と比べ、後で水洗いが要らないことや手指消毒にも使えることがメリットです。
デメリットは、洗浄能力は無いことで、汚れが落とさないと消毒できません。もう一つは保存性が良くないことです。紫外線があたる場所に放置すると濃度は1日で半減するようです。
使用可能期間は冷暗所保存で1ヶ月程度、と見込むのが良いようです。
自分で作れれば、購入先や使用期限を気にしなくて良くなります。

Webで探すと、次亜塩素酸ナトリウム液を炭酸水で中和して作る方法と、ジクロロイソシアヌル酸塩を水で溶解して作る方法がありました。これらによる生成物を本当に次亜塩素酸酸水と呼べるのかは異議があるようです。
認定された方法は電気分解による生成のようですが、機器が必要になるので自作には不向きです。
ジクロロイソシアヌル酸塩は有効塩素濃度が60%とのことです。すると、1.67gは1gが有効塩素濃度分となるので、1Lの水に溶解させれば、1000mg/L、または、1000ppmの次亜塩素酸酸水になるようです。

実は、ふろ水清浄剤の主成分はジクロロイソシアヌル酸塩です。1錠が3gなので、1.8gが有効塩素濃度分となり、1.8Lの水に溶かすと1000ppmの次亜塩素酸酸水になるのでは、と考えられます。人が入るお風呂で使うので、おそらく有害な添加物はないと想像されます。
こちらは、簡単なので、作ってみました。

容器に1.8Lの水道水を入れます。
清浄剤を1錠投入します。
泡を出しながら溶解するので、念のため、換気扇を回します。
しばらくしたら、攪拌して清浄剤が溶け切るようにします。
次亜塩素酸酸水 1000ppmのラベルを貼ります。

次に100ppmの次亜塩素酸酸水を作ります。
先の容器から、100g(約100mL)を別の容器に入れます。そこに、水道水900mLを注ぎ足します。
よく攪拌します。
次亜塩素酸酸水 100ppmのラベルを貼ります。
リトマス試験紙でpHを調べると、pH6.5ほどで微酸性となっています。

2つの容器は、冷暗所または冷蔵庫保管します。

持ち運び用として、スプレー容器に100ppmの次亜塩素酸酸水を入れます。
スプレー容器は紫外線による濃度低下を避けるために、アルミホイールで包みます。
スプレー容器の使用期限は3日ほどとみなして使います。

(注1)新型コロナウイルス用としては、50ppmの次亜塩素酸酸水が推奨されます。
ここでの100ppmは計算値に過ぎません。錠剤の有効塩素量が実際は60%未満であったり、時間経過による塩素濃度低下などにより、実際は70~40ppmであっても不思議ではありません。半減しても50ppm程度となるようにという考えで作りました。もし、100ppmの濃度が保持されていれば、肌の弱い人の手指消毒には向かないかもしれません。また、そもそも薬剤や化粧品ですらないので、本液の使用は使用者責任となります。

(注2)本記事は、メーカー保証とは無関係です。作成時や使用時に発生した危険や傷害等については作成者または使用者自身の責任によるものとします。留意下さい。

市販のふろ水清浄剤
ジクロロイソシアヌル酸塩が主成分
1錠ごとに袋詰めされています
水を量りながら入れます
1錠が大体溶解したので、攪拌します
1000ppmの次亜塩素酸酸水(1.8L)
100gの1000ppm溶液を、
10倍に薄めて、100ppm溶液を作ります
リトマス試験紙で100ppm溶液のpHを調べる
左が水道水、右が100ppmの次亜塩素酸酸水
アルミホイールで包んだスプレー容器(100ppm液 持ち運び用)
2020/5/3